頭痛薬の選び方
頭痛薬は沢山あり、どれを選んだらよいのかわからず、なんとなくパッケージで選んでる人も多いのではないでしょうか?
それでも効果がないことはないと思いますが、自分の生活スタイルに合った頭痛薬を選ぶことでより良い効果も期待できます。
今回は、5つのポイントに絞って紹介していこうと思います。
目的別の頭痛薬選び
早く効く頭痛薬
早く効くといえば、みなさんお馴染みのロキソニンです。約15分で20%以上の方が鎮痛効果を実感できるとてもスピーディーな医薬品です。しかし、その分、効果が切れるのもはやく、1時間もすれば体の中の薬の量が半分になってしまいます。ロキソニンも様々なOTC医薬品が販売されているのでそちらを紹介します。
ロキソニンSは、ロキソプロフェンのみの医薬品です。
ロキソニンSプラスは、胃酸の分泌を抑える酸化マグネシウムを配合し、胃への負担を軽減しています。
ロキソニンSプレミアムは、ロキソニンSプラスに、アリルイソプロピルアセチル尿素という鎮静成分を含んでいるため、より痛みに効果がありますが、眠くなりやすいです。
ロキソニンが販売していない店舗だったら…?
ナロンエースR
ナロンエースRは、痛みを発生する物質の産生を抑えるだけでなく、神経による痛みの伝わりをブロックします。また、胃を保護する成分を入っているため、胃にも優しいです。
イブクイックDX
市販のお薬として、痛みを抑えるイブプロフェンが1回最大量(200㎎)配合されている。また、お薬を溶けやすくするために酸化マグネシウムも配合されているため、速効性があります。
胃に優しい頭痛薬
胃にも優しい医薬品には、痛みを抑える成分自体が胃に優しめの場合と成分自体は優しくないけど、胃に優しい成分をプラスした医薬品があります。
タイレノール
痛みを抑える成分自体が胃に優しいタイレノールです。アセトアミノフェンという胃に優しい成分が配合されている医薬品で、食後でなくても飲める鎮痛薬。胃に優しい分、効果は他の医薬品に比べ、劣ります。
ナロン錠とナロン顆粒
先ほどのアセトアミノフェンにエテンザミドという痛みの伝わりをブロックする成分が含まれています。エテンザミド自体にも胃粘膜を保護する作用があるため、胃に優しい医薬品を選びたい&効果を実感したい方にお勧めです。
眠くなりにくい頭痛薬
鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロモバレリル尿素)が含まれていない医薬品を選びましょう。
ノーシンAI頭痛薬
イブプロフェンとアセトアミノフェンの二種類の成分が含まれた医薬品で眠くなる成分は含まれていません。二つの成分が違う方向から痛みにアプローチしてくれる医薬品です。
ナロンエースROYAL
痛みを抑えるイブプロフェン、痛みの伝わりをブロックするエテンザミド、胃を保護する酸化マグネシウムが配合された医薬品。エテンザミド自体も胃粘膜を保護するので、胃にも優しく、鎮痛効果を実感できる医薬品で、私のおすすめです。
授乳中でも安心して飲める頭痛薬
授乳中のお薬に関しての情報は「母乳とくすりハンドブック2017年度版」を参考にしています。一般の方は手に入れることができない本で、大分県の薬剤師会が作成している資料になります。
基本的に授乳中の薬の服用は避けてほしいです。ほぼ安全と言われているものを紹介していますが、お子様にどういった影響が出るかはわかりません。
どうしてもお薬が飲みたいのであれば、授乳した直後が良いと思います。
タイレノール
病院に行き、授乳中だと伝えると処方される痛み止めの代表例が、アセトアミノフェンです。そのアセトアミノフェンが配合された医薬品がタイレノールで、授乳中にも安心して服用できます。
イブ
イブプロフェンのみが配合された医薬品です。こちらも授乳中でも安心して服用できる医薬品です。ハンドブックでも◎のデータが記載されていました。
漢方薬
葛根湯
肩の凝りからくる血流悪化に伴う頭痛に使用されます。血流を良くし、肩の凝りを改善するとともに頭痛も抑えます。肩こりなどからくる頭痛には、一般的な頭痛薬よりも、葛根湯をお勧めします。
呉茱萸湯
吐き気、胃腸の冷え、肩こりなどに使用する漢方薬です。肩こりともに、胃の調子が悪い頭痛には、胃腸を温める呉茱萸湯がお勧めです。
釣藤散
釣藤散は、血圧が高い、ストレスがかかると頭痛になりやすい方にお勧めの漢方薬です。ストレス性の高血圧などに使用します。
共通の注意点
-用法用量を守って使用してください。
-お薬の外箱の注意事項をよく読み、あてはまるものがある場合は、薬剤師や登録販売者に相談してください。特に糖尿病や胃潰瘍の方は、相談してください。糖尿病の薬と飲み合わせに注意が必要なものがあります。
-長期的に服用する薬ではないため、数回飲んでも痛みが治まらない場合は、医療機関を受診してください。
-経験したことのない頭痛の場合も医療機関を受診してください。
いかがでしたか?ブログを始めたばかりなので、至らないところがあったかと思いますが、参考になれば幸いです。気になることがありましたらコメントよろしくお願いいたします。